【総合型選抜解説】関西学院大学法学部の探究評価型入試|倍率・日程・選考内容を5分でチェック

関西学院大学法学部(法律学科・政治学科)の総合型選抜のうち、一般の高校生が出願しやすいのが「探究評価型入学試験」です。高校の授業や課外活動で取り組んだ探究活動の成果物を提出し、第1次選考は書類審査、第2次選考は手書きのレジュメを使ったプレゼンテーションと面接です。募集は2学科あわせて5名。関学の総合型選抜は「合格したら入学する」ことが出願の条件です。
この記事でわかること
- 関学法学部の探究評価型入試の合格のツボ
- 大学が定める「探究活動」と、出願資格・日程(2027年度)
- 学科ごとの直近3年の倍率
- グローバル入学試験のしくみと、対策のポイント
目次
2027年度入試で注意すること
関西学院大学の入試要項のページ(2026年10月23日確認)では、法学部の探究評価型入試について、2027年度の変更は告知されていません。
いちばん注意したいのは、関学の総合型選抜は「本学を第一志望とし、合格した場合は入学すること」が出願資格だという点です。共通冊子では「審査日以降は合否にかかわらず辞退することはできない」とされています。また、関学の総合型選抜どうし(探究評価型・グローバル・学部特色・スポーツ選抜)の併願もできません。
合格のツボ
① 自分の活動が、大学の定める「探究活動」にあたるか確かめる
大学のいう探究活動は、自分で課題を見つけ、情報を集めて分析し、ふり返ってさらに新しい課題に取り組む活動で、「内容がアカデミックであり、社会的背景を含む活動」とされています。大会で好成績を収めた、修学旅行の調べ学習をした、というだけでは該当しない例として挙げられています。対象は高校の授業か正課外活動で取り組んだもので、自宅や外部機関で個人的に行ったものは出願できません。
② 成果物と「概要説明書」で、探究の過程を伝える
出願では、論文・ポスター・発表資料などの成果物を1つと、その概要と作成のプロセスを説明する「探究活動(成果物)の概要説明書」(所定のExcel)を提出します。探究活動はタイプA(実験や調査で新たなデータを集めた)・B(他者との交流や協働を通した実践)・C(特定のテーマの学術的考察)から近いものを選びますが、タイプの選択は評価に影響しないとされています。
③ 第2次選考は「手書きレジュメ」で5分のプレゼン
法学部の第2次選考は、テーマ「探究活動について」のプレゼンテーション(約5分)と、面接を含む質疑応答(約15分)です。第1次審査の合格者は、プレゼン用のレジュメをA4用紙1枚に自筆の手書き(パソコン不可)で作り、10月21日までに提出します。当日は黒板やホワイトボードは使えますが、それ以外は使えません。
入試概要(2027年度入試)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 募集人員 | 法律学科・政治学科 あわせて5名 |
| 志望の条件 | 関学が第一志望 (合格したら入学) |
| 卒業年の条件 | 高校等を卒業、または 2027年3月卒業見込み (既卒生も可) |
| 探究活動の条件 | 高校の授業や正課外活動で 探究活動に取り組み、 発表会などで発表した |
| 英語・評定 | 英語4技能 CEFR B1以上 または 全体の評定3.5以上 |
| 主な提出書類 | 探究活動の成果物 概要説明書(所定Excel) 発表の記録、調査書 授業科目・活動リスト (担当教員が記入) |
| 併願 | 関学の総合型選抜どうしは不可 不合格なら一般選抜は可 |
| 出願期間 | 2026年9月1日〜9月8日 (書類は消印有効) |
| 第1次選考 | 書類審査 |
| 第1次選考 合格発表 | 2026年10月16日(金) |
| 第2次選考 | 2026年10月24日(土) 西宮上ケ原キャンパス プレゼン(約5分)・質疑(約15分) |
| 最終合格発表 | 2026年11月13日(金) |
| 入学検定料 | 35,000円(別に手数料) |
| 倍率 (2026年度) | 2学科計 約1.6倍 (志願者13名・合格者8名) |
英語は、英検(2級以上の受験でCSE1,950以上)、GTEC 930、IELTS 4.0、TEAP 225、TOEFL iBT 42(新形式3)、ケンブリッジ英検140などがCEFR B1の目安です(大学の基準表(PDF))。評定3.5以上で出願する場合も、英語のスコアを持っていれば提出するよう求められています。発表会は学校内の発表会でもよく、規模やレベルは問われません。
入試スケジュール
関西学院大学法学部 探究評価型入試のスケジュール(2027年度入試)
- 9月1日〜9月8日出願
- 10月16日1次合格発表
- 10月21日レジュメ提出(必着)
- 10月24日2次選考
- 11月13日最終合格発表
2次選考は法学部が西宮上ケ原キャンパスA号館で実施。出典:2027年度 関西学院大学 探究評価型入学試験要項
入試の特色
探究評価型入試は、探究学習を通して身につけた「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」を、書類・面接・プレゼンテーションで多面的に評価する入試です(入学試験要項)。大学は求める力として、①自分で探究課題を設定する力、②情報やデータを適切に集める力、③分析する力、④考察する力、⑤多様な人々と交流しコミュニケーションをとる力を挙げています。
- グループの探究でも出願できる:同じグループのメンバーが同じ成果物を提出してもかまいません。ただし、自分の役割や担当箇所をはっきり示す必要があります。
- 担当の先生の協力が必要:「探究活動を行った授業科目・正課外活動リスト」は担当教員が記入・署名し、調査書と一緒に厳封します。
- 合格後の辞退はできない:他大学に合格しても、関学の合格を辞退することはできません。
関学法学部の探究評価型入試はこんな人に向いている
入学試験要項に書かれたアドミッション・ポリシーと選考方法をもとに、FITAがまとめました。
高校の探究学習や課題研究に、本気で取り組んできた人
社会的な背景のある問いを立て、調査や考察をしてきた経験がそのまま評価の対象になります。法やルール、政治に関わるテーマならなおさら生かしやすいでしょう。
探究の成果を人前で発表したことがある人
発表会での発表が出願の条件で、第2次選考でもプレゼンテーションがあります。
関西学院大学が第一志望の人
合格したら入学することが条件です。関学で学びたい気持ちが固まっている人に向いています。
評定3.5以上、または英検2級レベルの英語力がある人
どちらか一方を満たせば出願できます。
倍率の推移
関西学院大学の「入学試験データ」に掲載されている数字です(人数の単位は名。倍率は志願者数÷合格者数でFITAが計算)。
| 年度 | 法律学科 | 政治学科 | 2学科計 |
|---|---|---|---|
| 2026 | 7→5 1.4倍 | 6→3 2.0倍 | 13→8 1.6倍 |
| 2025 | 12→5 2.4倍 | 0→0 – | 12→5 2.4倍 |
| 2024 | 4→3 1.3倍 | 3→2 1.5倍 | 7→5 1.4倍 |
倍率から読み取れること
- 志願者は毎年10名前後と少ない:探究活動と発表の実績が出願条件になるため、出願できる人が限られています。
- 合格者は5〜8名:募集人員(5名)前後が合格しています。
- 政治学科は志願者が0名の年もある:2025年度は政治学科への出願がありませんでした。
グローバル入学試験(国際的な活躍を志す者)もチェック
法学部は、グローバル入学試験でも募集しています(Ⅰ「国際的な活躍を志す者」・Ⅱ「国際バカロレア」・Ⅲ「帰国生徒」あわせて10名)。一般の高校生が対象になるのは「Ⅰ」です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出願要件 | 英語4技能 CEFR B1以上 +次のいずれか1つ ・海外留学・語学研修・国際交流 ・模擬国連の活動 ・外国語の弁論・エッセイ大会入賞 ・国内での国際交流経験 |
| 第1次選考 | 書類審査+小論文(日本語) 2026年9月26日(土) |
| 第2次選考 | 2026年10月24日(土) 面接(口頭試問を含む) |
| 倍率(Ⅰ) | 2026年度 7名→5名(1.4倍) 2025年度 5名→2名(2.5倍) |
倍率は2026年度グローバル入学試験 入試結果などによります。グローバル入試も「合格したら入学」が条件で、探究評価型との併願はできません。
対策のポイント
関学法学部 探究評価型入試の準備チェック
- 自分の活動が「探究活動」の定義にあてはまるか確かめている
高校の授業や正課外活動で、社会的背景のあるテーマに取り組んだものが対象です。 - 探究の成果物を1つ選び、発表の記録と証拠をそろえている
外部の大会での発表は、証拠書類が必要です。 - 概要説明書(所定Excel)を、手引きどおりに作成している
文字数制限を超えると評価の対象外になります。 - 担当の先生に「授業科目・正課外活動リスト」の記入をお願いしている
調査書と一緒に厳封してもらいます。 - 手書きのレジュメ(A4・1枚)で、5分のプレゼンを練習している
1次合格後すぐに作って、10月21日必着で提出します。 - 関学に合格したら入学する覚悟を決めている
審査日以降は辞退できません。
関学法学部の探究評価型入試のよくある質問
部活動の大会で全国大会に出場しました。探究活動になりますか?
大会での好成績そのものは、大学の定める探究活動に該当しない例として挙げられています。部活動の経験から問いを立て、調査・分析した活動であれば、探究活動になりえます。
自宅で個人的に取り組んだ研究でも出願できますか?
できません。対象は、在籍する高校の「授業」または「正課外活動」で、高校入学後に行った探究活動です。
評定3.5以上あれば、英語のスコアは不要ですか?
出願資格は「英語CEFR B1以上」か「評定3.5以上」のどちらかです。ただし、評定で出願する場合も、英語のスコアを持っていれば提出するよう求められています。
FIT入試と併願できますか?
関学の総合型選抜は「関学を第一志望とし、合格したら入学すること」が出願資格です。FIT入試も「合格したら入学を確約する」入試なので、両方を同時に第一志望にすることはできません。どちらを受けるか早めに決めましょう。
FITAでできる対策
FITAは慶應義塾大学法学部のFIT入試の専門塾ですが、関西学院大学法学部の探究評価型入試をはじめとする併願校の対策も、同じ料金で受けられます。講師は全員FIT入試の合格者で、探究活動の整理や概要説明書の添削から、手書きレジュメを使ったプレゼン・面接の練習まで1対1で担当します。授業はすべてZoomで、全国から受講できます。
「自分の探究活動で出願できるかわからない」という段階からでも大丈夫です。無料相談で一緒に確認しましょう。
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