【総合型選抜解説】早稲田大学社会科学部の全国自己推薦入試|倍率・日程・選考内容を5分でチェック

早稲田大学社会科学部の総合型選抜が「全国自己推薦入学試験」です。学校長の推薦は不要で、高校での活動をもとに「自分自身を推薦する」入試です。全国を7つの地域ブロックに分けて合格者を選ぶのが大きな特徴で、評定4.0以上と英語4技能テストのスコアが出願の条件になります。

この記事でわかること

  • 全国自己推薦入試の合格のツボ
  • 出願資格・日程・選考内容(2027年度)とスケジュールの図
  • 直近4年の倍率と、過去5年の小論文のテーマ
  • 向いている人と、対策のポイント
目次
  1. 2029年度入試からの変更点
  2. 合格のツボ
    1. ① 評定・英語・活動の「条件」を、早めにすべてそろえる
    2. ② 活動は「証明できる形」で残す
    3. ③ 第2次選考は「800字の小論文」と面接。書類の評価も合わせて判定
  3. 入試概要(2027年度入試)
    1. 入試スケジュール
  4. 入試の特色
  5. 全国自己推薦入試はこんな人に向いている
    1. 勉強も、それ以外の活動も両立してきた人
    2. 地方の高校に通っている人
    3. 社会問題について、自分の意見を書くのが得意な人
    4. ほかの大学の総合型選抜と並行して受けたい人
  6. 倍率の推移
    1. 倍率から読み取れること
  7. 入試傾向(第2次選考の小論文)
  8. 対策のポイント
  9. 全国自己推薦入試のよくある質問
  10. FITAでできる対策
  11. あわせて読みたい
  12. 出典・参考資料

2029年度入試からの変更点

2029年度入試(2029年4月入学)からは、出願に使える英語4技能テストからGTEC CBTが外れます(大学のお知らせ(PDF))。英検・IELTS・TEAP・TOEFL iBT・TOEICは引き続き使えます。現在の高校1年生でGTECを受けている人は、ほかの試験も視野に入れておきましょう。2027・2028年度入試では、GTEC CBTも使えます。

合格のツボ

① 評定・英語・活動の「条件」を、早めにすべてそろえる

出願には、評定4.0以上・欠席45日以内・活動の実績・英語4技能テストのスコアがすべて必要です。英語は英検ならCSEスコア1,950以上(受験する級や合否は問わない)など、試験ごとの基準を出願期間までに満たしておく必要があります。条件を1つでも満たさないと出願できないので、高2のうちから計画的に準備しましょう。

② 活動は「証明できる形」で残す

第1次選考は書類審査で、成績・活動記録・出席状況などをもとに選考されます。活動記録報告書には、学校や主催団体の証明印と厳封が必要です。生徒会活動や学校外の活動は、新聞記事や校内資料のコピーなど、客観的な裏付けをできるだけ添えるよう求められています。

③ 第2次選考は「800字の小論文」と面接。書類の評価も合わせて判定

第2次選考は、90分・800字以内の小論文と面接です。最終合否は第1次選考の結果も含めて総合的に判断されます。小論文は過去5年、教育・環境・行政のデジタル化・SNS・オリンピックなど、ニュースで話題の社会問題について自分の考えを述べるテーマが出されています。

入試概要(2027年度入試)

入試概要を画像で保存スマホに保存して、いつでも見返せます

項目内容
募集人員社会科学科 35名
(7つの地域ブロックから各5名程度)
卒業年の条件2027年3月卒業見込み
または2026年3月卒業
評定・欠席全体の評定平均4.0以上
欠席45日以内
活動の条件次のうち1つ以上
・都道府県以上の大会などで優秀な成績
・生徒会活動でめざましい活躍
・資格(語学検定・財務会計など)
・学校外の活動でめざましい活躍
英語の条件英語4技能テストのスコア(いずれか1つ)
英検CSE 1,950以上/GTEC CBT 930以上
IELTS 4.0以上/TEAP 225以上
TOEFL iBT 3.0以上
TOEIC 1,150以上(L&R+S&W×2.5)
主な提出書類志願票、調査書
志望理由書(400字×2枚)
活動記録報告書①〜③(該当者)
英語4技能テストのスコア(コピー)
併願他大学や早稲田の他学部との併願は可能
出願期間2026年9月25日〜10月1日
(締切日消印有効)
第1次選考書類選考
第1次選考
合格発表
2026年11月13日(金)10:00
Web(UCARO)
第2次選考2026年11月22日(日)
早稲田キャンパス(予定)
小論文(90分)・面接
最終合格発表2026年12月11日(金)10:00
Web(UCARO)
入学手続2026年12月14日〜12月21日(第一次)
入学検定料第1次10,000円+第2次25,000円
(計35,000円)
倍率
(2026年度)
約7.9倍(志願者293名・合格者37名)

TOEFL iBTは、2026年1月20日以前の旧スコア形式で受けた場合は42以上が基準です。スコアは出願期間以前に取得したものに限られます。詳しくは2027年度の入学試験要項(PDF)で確認してください。

入試スケジュール

全国自己推薦入試のスケジュール(2027年度入試)

9月10月11月12月
9月25日〜10月1日出願11月13日1次合格発表11月22日2次選考12月11日最終合格発表12月14日〜12月21日入学手続
  1. 9月25日〜10月1日出願
  2. 11月13日1次合格発表
  3. 11月22日2次選考
  4. 12月11日最終合格発表
  5. 12月14日〜12月21日入学手続

2次選考は小論文(90分)と面接。2次の検定料は11月16日〜20日に支払い。出典:2027年度 全国自己推薦入学試験 入学試験要項

入試の特色

社会科学部は、全国自己推薦入試の対象を「勉学に励みつつも、それ以外の何かにも取り組んできた」+αの個性を持つ人だと説明しています。個性とあわせて地域性を重視していて、全国から幅広い人材を集めることを目的にしています。

  • 地域ブロック制:北海道・東北、北関東・甲信越、南関東、東海・北陸、関西、中国・四国、九州・沖縄の7ブロックから、各5名程度を合格者とします。原則として出身高校の所在地で分けられます。
  • 併願できる:大学は、他大学や早稲田の他学部との併願を一切妨げないとしています。
  • 卒業後1年以内なら出願できる:高校3年間の活動をすべて申請できるよう、卒業後1年間も出願が認められています。ただし、卒業後に収めた成績や取得した資格は評価の対象外です。
  • 在校生と既卒生は同じ基準:合格枠は分けず、有利・不利なく評価するとされています。

全国自己推薦入試はこんな人に向いている

入学試験要項に書かれた出願資格と、大学が示す対象者像をもとに、FITAがまとめました。

勉強も、それ以外の活動も両立してきた人

評定4.0以上という学力の条件に加えて、部活動・生徒会・資格・学校外の活動のいずれかで実績が求められます。勉強だけ、活動だけではなく、両方に取り組んできた人に向いた入試です。

地方の高校に通っている人

7つの地域ブロックごとに合格者を選ぶため、首都圏以外の高校からも挑戦しやすい仕組みです。

社会問題について、自分の意見を書くのが得意な人

第2次選考の小論文では、時事的な社会問題について800字で考えを述べます。ニュースに関心を持ち、根拠を示して意見を書ける人は力を発揮しやすいでしょう。

ほかの大学の総合型選抜と並行して受けたい人

併願が認められているので、第一志望の入試と組み合わせて受験計画を立てられます。

倍率の推移

早稲田大学入学センターの「近年の入試結果」に掲載されている数字です(倍率は大学の公表値)。

入試年度志願者合格者倍率
2026年度293名37名7.9倍
2025年度264名39名6.8倍
2024年度222名39名5.7倍
2023年度302名39名7.7倍

倍率から読み取れること

  • 合格者は毎年40名弱:募集人員35名に対して、37〜39名が合格しています。
  • 倍率は6〜8倍前後で上下している:志願者数の増減によって倍率が大きく動くので、年度ごとの数字だけで有利・不利を判断しないようにしましょう。
  • 2026年度は直近4年で最も高い倍率:志願者が前年より約30名増え、7.9倍になりました。

入試傾向(第2次選考の小論文)

入学試験要項には、過去5年の小論文の課題が掲載されています。いずれも800字以内・90分です。

年度テーマ(FITAによる要約)
2026義務教育の教員の過重労働が、なぜ十分に軽減されてこなかったか
2025「地球沸騰化」の時代に、発展段階の異なる国々がどうカーボンニュートラルに取り組むべきか
2024マイナンバー制度の浸透の功罪(政府の役割とプライバシー保護)
2023SNSの発達が社会に与えたよい影響と悪い影響
2022今後のオリンピックをどのようにしていくのがよいか

教育・環境・行政・メディア・国際イベントなど、その年に話題になった社会問題から出題されています。賛成・反対を述べるだけでなく、「なぜそうなっているのか」「どうすべきか」を、社会の仕組みを踏まえて論じる力が問われます。大学は「高校3年生の教養レベルを著しく超える内容や分量を求めることはない」としています。

対策のポイント

全国自己推薦入試の準備チェック

  • 評定4.0以上・欠席45日以内を満たしている
    高1の1学期からの成績が対象です。3年の1学期まで気を抜かないようにします。
  • 英語4技能テストのスコアを、出願期間前に取得している
    英検ならCSE1,950以上。受験日程から逆算して申し込みます。
  • 活動記録の証明を、学校や主催団体に依頼している
    証明印と厳封が必要です。早めにお願いしておきましょう。
  • 志望理由書(800字)で、社会科学部で学びたいことを書けている
    活動から生まれた問題意識と、学部での学びをつなげます。
  • 時事問題について、800字・90分で書く練習をしている
    過去のテーマで練習し、根拠と結論のはっきりした答案を目指します。

全国自己推薦入試のよくある質問

英検は何級が必要ですか?

級の指定はありません。英検は、スピーキングを含む4技能の合計(CSEスコア)が1,950以上であれば、受験した級や合否は問われません。S-CBTも対象です。

FIT入試など、ほかの大学の総合型選抜と併願できますか?

社会科学部は、他大学や早稲田の他学部との併願を妨げないとしています。ただし、併願先の入試が「合格したら入学を確約する」ことを条件にしている場合は、その入試に合格した時点で入学先が決まります。FIT入試(最終合格発表は11月2日)もその一つなので、受験の順番を考えて計画しましょう。

浪人生でも出願できますか?

高校卒業後1年以内(2026年3月卒業)であれば出願できます。ただし、卒業後に収めた成績や取得した資格は評価の対象外です。

活動の実績は、どのくらいのレベルが必要ですか?

大学は「自身をアピールできるものであれば出願資格を満たす」としていて、資格・検定にも最低基準は設けていません。ただし、第1次選考では活動記録も評価されるので、できるだけ証明できる形で準備しましょう。

FITAでできる対策

FITAは慶應義塾大学法学部のFIT入試の専門塾ですが、早稲田大学社会科学部をはじめとする併願校の対策も、同じ料金で受けられます。講師は全員FIT入試の合格者で、志望理由書の添削から小論文・面接の練習まで1対1で担当します。授業はすべてZoomで、全国から受講できます。

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出典・参考資料

この記事を書いた人

慶應FIT専門塾 FITA

FITA編集局

慶應義塾大学法学部のFIT入試に特化した専門塾 FITAの編集チームです。募集要項など大学の公式資料をもとに、FIT入試を突破した講師の知見を交えて、出願書類や二次試験の対策、併願の考え方まで、受験生と保護者の方に役立つ情報をお届けしています。

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