【スポーツ選抜解説】早稲田大学スポーツ科学部のスポーツ自己推薦入試|倍率・日程・選考内容を5分でチェック

早稲田大学スポーツ科学部の総合型選抜のうち、もっとも募集人員が多いのが「III群(スポーツ自己推薦入学試験)」です。高校で全国大会に出場した競技成績と評定3.5以上があれば出願でき、書類審査のあと、小論文と面接で選ばれます。この記事では、2025年度入試から始まった「スポーツサポート歴入試」もあわせて紹介します。
この記事でわかること
- スポーツ自己推薦入試の合格のツボ
- 出願資格・日程・選考内容(2027年度)とスケジュールの図
- 直近3年の倍率と、過去3年の小論文のテーマ
- スポーツサポート歴入試のしくみと、対策のポイント
目次
最近の変更点
スポーツ科学部の入学試験情報のページ(2026年10月22日確認)では、III群(スポーツ自己推薦)について、2027年度入試での選考方法の変更は告知されていません。
学部は2025年度入試改革で、競技者ではなくスポーツ活動を支えてきた人を対象にした「スポーツサポート歴入試」を新しく始めました。マネージャーや審判、トレーナーなどの経験がある人は、こちらも検討できます(記事の後半で紹介します)。
合格のツボ
① 「全国大会出場以上」の競技成績を、主催団体の証明でそろえる
出願には、高校在学中(3年生まで)に全国大会に出場した以上の競技成績が必要です。対象はJOC正加盟・JPC加盟の競技団体の種目と、日本拳法・少林寺拳法で、高校日本代表やその候補も含まれます。中学時代の成績は対象外です。競技成績証明書は大会の主催団体が証明したものが必要で、学校の証明では受け付けられません。
② 「競技活動および学業に関する調査書」で、競技と学びをつなげる
出願書類の中心は、スポーツ競技歴調査書と、競技活動および学業に関する調査書(①〜③、すべて必須)です。学部は、教科全般の学力と全国レベルの競技力に加えて、体験を通じてスポーツを科学的に探究しようとする姿勢を求めています。競技で得た経験を、大学での学びにどうつなげるかを言葉にしましょう。
③ 小論文は「スポーツを題材に、資料を読んで論じる」
第2次選考の小論文(90分)は、提示された文章や資料を踏まえて、自分の意見を論理的に述べる試験です。過去3年は、オリンピックとワールドカップの開催地の比較、スポーツにおける「運」、「失敗の効用」が出題されました。競技経験を語るだけでなく、資料やデータから考える練習をしておきましょう。
入試概要(2027年度入試)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 募集人員 | 60名 |
| 卒業年の条件 | 2027年3月卒業見込み または2026年3月卒業 |
| 競技成績 | 高校在学中(3年まで)に 全国大会出場以上 (高校日本代表・候補を含む) |
| 対象の競技 | JOC正加盟・JPC加盟の 競技団体の種目 日本拳法・少林寺拳法 |
| 評定 | 全体の評定平均3.5以上 (現役生は2年生の終わりまで) |
| 主な提出書類 | 入学志願票 スポーツ競技歴調査書 競技成績証明書 (主催団体の証明) 競技活動および学業に 関する調査書①〜③ 調査書(厳封) |
| 併願 | 他学部・他大学と併願可能 |
| 出願期間 | 2026年9月15日〜9月28日 (締切日消印有効) |
| 第1次選考 | 書類審査 |
| 第1次選考 合格発表 | 2026年10月23日(金)10:00 Web(UCARO) |
| 第2次選考 | 2026年11月14日(土) 東伏見キャンパス 小論文(90分)・面接 |
| 最終合格発表 | 2026年11月20日(金)10:00 Web(UCARO) |
| 入学手続 | 2026年11月20日〜12月18日 (第一次) |
| 入学検定料 | 第1次10,000円+第2次25,000円 (計35,000円) |
| 倍率 (2026年度) | 約4.6倍(志願者375名・合格者81名) |
既卒生の評定は、3年生の終わりまでの成績で判断します。英語の検定試験のスコアは提出不要です。詳しくは2027年度の入学試験要項(PDF)とよくある質問(PDF)で確認してください。
入試スケジュール
スポーツ科学部の総合型選抜のスケジュール(2027年度入試)
III群
サポート歴
III群
- 9月15日〜9月28日出願
- 10月23日1次発表
- 11月14日2次選考
- 11月20日最終発表
サポート歴
- 9月7日〜9月11日出願
- 10月23日1次発表
- 11月14日2次選考
- 11月20日2次発表
- 1月16日〜1月17日共通テスト
- 2月16日最終発表
III群の2次選考は小論文(90分)と面接。サポート歴は2次選考が口述試験で、最終選考に共通テストを使う。出典:2027年度 スポーツ科学部 各入学試験要項
入試の特色
スポーツ科学部の総合型選抜は、競技レベルなどによってI群・II群・III群に分かれています。一般の受験生が出願しやすいのが、全国大会出場レベルを対象にしたIII群です。
| 区分 | 対象(FITAによる要約) |
|---|---|
| I群 (トップアスリート) | オリンピックや世界選手権への出場経験などがある競技者。若干名。事前セミナーと個別面談への参加が必須で、第一志望が条件 |
| II群 (アスリート選抜) | 公募制ではない入試 |
| III群 (スポーツ自己推薦) | 高校在学中に全国大会出場以上の競技成績がある人。60名 |
- 体育各部への入部は必須ではない:学部のよくある質問では、入学後に体育各部へ入部することは必須ではないとされています。
- 併願できる:他学部・他大学との併願が可能です。スポーツサポート歴入試とも併願できますが、2次選考が同じ日なので、どちらか一方を選んで受けることになります。
- 学力も見られる:評定3.5以上が出願条件で、調査書も選考に使われます。
スポーツ自己推薦入試はこんな人に向いている
学部のアドミッション・ポリシーと、入学試験要項に書かれた出願資格をもとに、FITAがまとめました。
高校で全国大会に出場した競技者
全国大会出場以上の競技成績が出願の条件です。競技で積み上げてきた実績を、そのまま出願の土台にできます。
競技と勉強を両立してきた人
評定3.5以上という学力の条件があります。部活動と授業の両方に力を注いできた人に向いた入試です。
自分の競技経験を「科学の目」で見直したい人
学部は、体験を通じてスポーツを科学的に探究する姿勢を求めています。トレーニングやけが、チームづくりなどを、理由やデータから考えてみたい人に向いています。
資料を読み、自分の意見を筋道立てて書ける人
第2次選考の小論文では、表やテーマについて自分の考えを論理的に述べる力が問われます。
倍率の推移
早稲田大学入学センターの「近年の入試結果」に掲載されている数字です(倍率は大学の公表値)。
| 入試年度 | 志願者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2026年度 | 375名 | 81名 | 4.6倍 |
| 2025年度 | 335名 | 85名 | 3.9倍 |
| 2024年度 | 276名 | 79名 | 3.5倍 |
倍率から読み取れること
- 志願者は2年で約100名増えた:2024年度の276名から、2026年度は375名になりました。
- 合格者は80名前後:募集人員60名に対して、毎年80名前後が合格しています。
- 倍率は3.5倍→3.9倍→4.6倍と上昇:志願者が増えた分、競争は年々厳しくなっています。
入試傾向(第2次選考の小論文)
III群の小論文は、早稲田大学入学センターの「過去の入試問題」で公開されています。
| 年度 | テーマ(FITAによる要約) |
|---|---|
| 2026 | 夏季オリンピックの開催都市・国と、サッカーワールドカップの開催地の一覧表から、開催場所の選定の類似点と相違点を述べる(801〜1,000字・問題) |
| 2025 | スポーツにおける「運」の重要性について論じる(601〜1,000字・問題) |
| 2024 | 「失敗の効用」を主題にして論じる(601〜1,000字・問題) |
2024・2025年度は短いテーマについて考えを述べる形式でしたが、2026年度は表を読み取って比較する形式でした。スポーツを題材にしながら、身近な経験を一般化する力や資料から共通点・違いを見つける力が問われています。90分で最大1,000字を書くので、構成メモを素早く作る練習が効果的です。
スポーツサポート歴入試もチェック
スポーツサポート歴入学試験は、高校在学中に、運動部やスポーツチームの競技活動を一定期間、定期的に支えた経験がある人を対象にした総合型選抜です。マネージャー・審判・トレーナーなどの経験が対象で、競技成績の条件はありません(1対1の専属サポートは対象外)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 募集人員 | 若干名 |
| 評定 | 基準なし |
| 主な提出書類 | 課題レポート(1,000字以内) サポート経験の証明 (証明者2名の署名・押印)など |
| 出願期間 | 2026年9月7日〜9月11日 |
| 第1次選考 合格発表 | 2026年10月23日(金) |
| 第2次選考 | 2026年11月14日(土) 口述試験(当日示される 課題についてプレゼン) |
| 第2次選考 合格発表 | 2026年11月20日(金) |
| 最終選考 | 大学入学共通テスト3教科 (英語必須+国語・地歴公民・ 数学・理科から2教科) |
| 最終合格発表 | 2027年2月16日(火) |
| 倍率 | 2026年度 6.0倍(志願者30名・合格者5名) 2025年度 5.8倍(志願者35名・合格者6名) |
倍率は入学センターの公表値です。最終選考で共通テストを受ける必要があるので、共通テストの準備と並行して進めることが前提になります。
対策のポイント
スポーツ自己推薦入試の準備チェック
- 全国大会出場以上の成績を、主催団体の証明書で用意している
学校の証明では受け付けられません。発行に時間がかかることもあるので早めに依頼します。 - 評定平均3.5以上を満たしている
現役生は2年生の終わりまでの成績が対象です。 - 競技活動および学業に関する調査書①〜③を書き上げている
すべて必須です。競技の経験と、大学で学びたいことをつなげて書きます。 - 表やデータを読み取って、90分・1,000字で書く練習をしている
2026年度のような資料読み取り型にも備えましょう。 - 面接で、競技経験と学びたいことを自分の言葉で話せる
書類に書いた内容を、具体例を交えて説明できるようにします。
スポーツ自己推薦入試のよくある質問
中学時代の全国大会出場は、出願資格になりますか?
なりません。対象は、高校在学中(3年生まで)の競技成績です。
英検などのスコアは必要ですか?
III群では、英語の検定試験のスコアの提出は求められていません。
入学したら、体育各部(運動部)に入らないといけませんか?
学部のよくある質問では、体育各部への入部は必須ではないとされています。
FIT入試など、ほかの大学の総合型選抜と併願できますか?
III群は他学部・他大学との併願が可能です。ただし、併願先の入試が「合格したら入学を確約する」ことを条件にしている場合は、その入試に合格した時点で入学先が決まります。FIT入試(最終合格発表は11月2日)もその一つなので、受験の順番を考えて計画しましょう。
スポーツサポート歴入試とも併願できますか?
併願はできますが、どちらも2次選考が11月14日のため、1次選考に両方合格した場合は、どちらか一方を選んで受験することになります。
FITAでできる対策
FITAは慶應義塾大学法学部のFIT入試の専門塾ですが、早稲田大学スポーツ科学部をはじめとする併願校の対策も、同じ料金で受けられます。講師は全員FIT入試の合格者で、調査書(競技活動と学業)の書き方から、資料を読んで書く小論文・面接の練習まで1対1で担当します。授業はすべてZoomで、部活動で忙しい人も全国から受講できます。
「競技の実績をどう書けばいいかわからない」という段階からでも大丈夫です。無料相談で、出願までの計画を一緒に立てましょう。
あわせて読みたい
あわせて読みたい
おすすめ併願先【総合型選抜解説】慶應義塾大学法学部のFIT入試|倍率・日程・選考内容を5分でチェック慶應義塾大学法学部の総合型選抜「FIT入試」を、2027年度募集要項と大学公式の過去の選考概要をもとに5分で解説。合格のツボ、出願資格・日程…記事を読む
あわせて読みたい
おすすめ併願先【総合型選抜解説】早稲田大学の地域探究・貢献入試|倍率・日程・選考内容を5分でチェック早稲田大学の地域探究・貢献入試を、大学の入学試験要項をもとに5分で解説。課題レポート、総合試験、共通テスト8割の最終選考、学部ごとの日程と科…記事を読む