【スポーツ選抜解説】早稲田大学スポーツ科学部のスポーツ自己推薦入試|倍率・日程・選考内容を5分でチェック

早稲田大学スポーツ科学部の総合型選抜のうち、もっとも募集人員が多いのが「III群(スポーツ自己推薦入学試験)」です。高校で全国大会に出場した競技成績と評定3.5以上があれば出願でき、書類審査のあと、小論文と面接で選ばれます。この記事では、2025年度入試から始まった「スポーツサポート歴入試」もあわせて紹介します。

この記事でわかること

  • スポーツ自己推薦入試の合格のツボ
  • 出願資格・日程・選考内容(2027年度)とスケジュールの図
  • 直近3年の倍率と、過去3年の小論文のテーマ
  • スポーツサポート歴入試のしくみと、対策のポイント
目次
  1. 最近の変更点
  2. 合格のツボ
    1. ① 「全国大会出場以上」の競技成績を、主催団体の証明でそろえる
    2. ② 「競技活動および学業に関する調査書」で、競技と学びをつなげる
    3. ③ 小論文は「スポーツを題材に、資料を読んで論じる」
  3. 入試概要(2027年度入試)
    1. 入試スケジュール
  4. 入試の特色
  5. スポーツ自己推薦入試はこんな人に向いている
    1. 高校で全国大会に出場した競技者
    2. 競技と勉強を両立してきた人
    3. 自分の競技経験を「科学の目」で見直したい人
    4. 資料を読み、自分の意見を筋道立てて書ける人
  6. 倍率の推移
    1. 倍率から読み取れること
  7. 入試傾向(第2次選考の小論文)
  8. スポーツサポート歴入試もチェック
  9. 対策のポイント
  10. スポーツ自己推薦入試のよくある質問
  11. FITAでできる対策
  12. あわせて読みたい
  13. 出典・参考資料

最近の変更点

スポーツ科学部の入学試験情報のページ(2026年10月22日確認)では、III群(スポーツ自己推薦)について、2027年度入試での選考方法の変更は告知されていません。

学部は2025年度入試改革で、競技者ではなくスポーツ活動を支えてきた人を対象にした「スポーツサポート歴入試」を新しく始めました。マネージャーや審判、トレーナーなどの経験がある人は、こちらも検討できます(記事の後半で紹介します)。

合格のツボ

① 「全国大会出場以上」の競技成績を、主催団体の証明でそろえる

出願には、高校在学中(3年生まで)に全国大会に出場した以上の競技成績が必要です。対象はJOC正加盟・JPC加盟の競技団体の種目と、日本拳法・少林寺拳法で、高校日本代表やその候補も含まれます。中学時代の成績は対象外です。競技成績証明書は大会の主催団体が証明したものが必要で、学校の証明では受け付けられません。

② 「競技活動および学業に関する調査書」で、競技と学びをつなげる

出願書類の中心は、スポーツ競技歴調査書と、競技活動および学業に関する調査書(①〜③、すべて必須)です。学部は、教科全般の学力と全国レベルの競技力に加えて、体験を通じてスポーツを科学的に探究しようとする姿勢を求めています。競技で得た経験を、大学での学びにどうつなげるかを言葉にしましょう。

③ 小論文は「スポーツを題材に、資料を読んで論じる」

第2次選考の小論文(90分)は、提示された文章や資料を踏まえて、自分の意見を論理的に述べる試験です。過去3年は、オリンピックとワールドカップの開催地の比較、スポーツにおける「運」、「失敗の効用」が出題されました。競技経験を語るだけでなく、資料やデータから考える練習をしておきましょう。

入試概要(2027年度入試)

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項目内容
募集人員60名
卒業年の条件2027年3月卒業見込み
または2026年3月卒業
競技成績高校在学中(3年まで)に
全国大会出場以上
(高校日本代表・候補を含む)
対象の競技JOC正加盟・JPC加盟の
競技団体の種目
日本拳法・少林寺拳法
評定全体の評定平均3.5以上
(現役生は2年生の終わりまで)
主な提出書類入学志願票
スポーツ競技歴調査書
競技成績証明書
(主催団体の証明)
競技活動および学業に
関する調査書①〜③
調査書(厳封)
併願他学部・他大学と併願可能
出願期間2026年9月15日〜9月28日
(締切日消印有効)
第1次選考書類審査
第1次選考
合格発表
2026年10月23日(金)10:00
Web(UCARO)
第2次選考2026年11月14日(土)
東伏見キャンパス
小論文(90分)・面接
最終合格発表2026年11月20日(金)10:00
Web(UCARO)
入学手続2026年11月20日〜12月18日
(第一次)
入学検定料第1次10,000円+第2次25,000円
(計35,000円)
倍率
(2026年度)
約4.6倍(志願者375名・合格者81名)

既卒生の評定は、3年生の終わりまでの成績で判断します。英語の検定試験のスコアは提出不要です。詳しくは2027年度の入学試験要項(PDF)とよくある質問(PDF)で確認してください。

入試スケジュール

スポーツ科学部の総合型選抜のスケジュール(2027年度入試)

9月10月11月12月1月2月

III群

9月15日〜9月28日出願10月23日1次発表11月14日2次選考11月20日最終発表

サポート歴

9月7日〜9月11日出願10月23日1次発表11月14日2次選考11月20日2次発表1月16日〜1月17日共通テスト2月16日最終発表

III群

  1. 9月15日〜9月28日出願
  2. 10月23日1次発表
  3. 11月14日2次選考
  4. 11月20日最終発表

サポート歴

  1. 9月7日〜9月11日出願
  2. 10月23日1次発表
  3. 11月14日2次選考
  4. 11月20日2次発表
  5. 1月16日〜1月17日共通テスト
  6. 2月16日最終発表

III群の2次選考は小論文(90分)と面接。サポート歴は2次選考が口述試験で、最終選考に共通テストを使う。出典:2027年度 スポーツ科学部 各入学試験要項

入試の特色

スポーツ科学部の総合型選抜は、競技レベルなどによってI群・II群・III群に分かれています。一般の受験生が出願しやすいのが、全国大会出場レベルを対象にしたIII群です。

区分対象(FITAによる要約)
I群
(トップアスリート)
オリンピックや世界選手権への出場経験などがある競技者。若干名。事前セミナーと個別面談への参加が必須で、第一志望が条件
II群
(アスリート選抜)
公募制ではない入試
III群
(スポーツ自己推薦)
高校在学中に全国大会出場以上の競技成績がある人。60名
  • 体育各部への入部は必須ではない:学部のよくある質問では、入学後に体育各部へ入部することは必須ではないとされています。
  • 併願できる:他学部・他大学との併願が可能です。スポーツサポート歴入試とも併願できますが、2次選考が同じ日なので、どちらか一方を選んで受けることになります。
  • 学力も見られる:評定3.5以上が出願条件で、調査書も選考に使われます。

スポーツ自己推薦入試はこんな人に向いている

学部のアドミッション・ポリシーと、入学試験要項に書かれた出願資格をもとに、FITAがまとめました。

高校で全国大会に出場した競技者

全国大会出場以上の競技成績が出願の条件です。競技で積み上げてきた実績を、そのまま出願の土台にできます。

競技と勉強を両立してきた人

評定3.5以上という学力の条件があります。部活動と授業の両方に力を注いできた人に向いた入試です。

自分の競技経験を「科学の目」で見直したい人

学部は、体験を通じてスポーツを科学的に探究する姿勢を求めています。トレーニングやけが、チームづくりなどを、理由やデータから考えてみたい人に向いています。

資料を読み、自分の意見を筋道立てて書ける人

第2次選考の小論文では、表やテーマについて自分の考えを論理的に述べる力が問われます。

倍率の推移

早稲田大学入学センターの「近年の入試結果」に掲載されている数字です(倍率は大学の公表値)。

入試年度志願者合格者倍率
2026年度375名81名4.6倍
2025年度335名85名3.9倍
2024年度276名79名3.5倍

倍率から読み取れること

  • 志願者は2年で約100名増えた:2024年度の276名から、2026年度は375名になりました。
  • 合格者は80名前後:募集人員60名に対して、毎年80名前後が合格しています。
  • 倍率は3.5倍→3.9倍→4.6倍と上昇:志願者が増えた分、競争は年々厳しくなっています。

入試傾向(第2次選考の小論文)

III群の小論文は、早稲田大学入学センターの「過去の入試問題」で公開されています。

年度テーマ(FITAによる要約)
2026夏季オリンピックの開催都市・国と、サッカーワールドカップの開催地の一覧表から、開催場所の選定の類似点と相違点を述べる(801〜1,000字・問題)
2025スポーツにおける「運」の重要性について論じる(601〜1,000字・問題)
2024「失敗の効用」を主題にして論じる(601〜1,000字・問題)

2024・2025年度は短いテーマについて考えを述べる形式でしたが、2026年度は表を読み取って比較する形式でした。スポーツを題材にしながら、身近な経験を一般化する力や資料から共通点・違いを見つける力が問われています。90分で最大1,000字を書くので、構成メモを素早く作る練習が効果的です。

スポーツサポート歴入試もチェック

スポーツサポート歴入学試験は、高校在学中に、運動部やスポーツチームの競技活動を一定期間、定期的に支えた経験がある人を対象にした総合型選抜です。マネージャー・審判・トレーナーなどの経験が対象で、競技成績の条件はありません(1対1の専属サポートは対象外)。

項目内容
募集人員若干名
評定基準なし
主な提出書類課題レポート(1,000字以内)
サポート経験の証明
(証明者2名の署名・押印)など
出願期間2026年9月7日〜9月11日
第1次選考
合格発表
2026年10月23日(金)
第2次選考2026年11月14日(土)
口述試験(当日示される
課題についてプレゼン)
第2次選考
合格発表
2026年11月20日(金)
最終選考大学入学共通テスト3教科
(英語必須+国語・地歴公民・
数学・理科から2教科)
最終合格発表2027年2月16日(火)
倍率2026年度 6.0倍(志願者30名・合格者5名)
2025年度 5.8倍(志願者35名・合格者6名)

倍率は入学センターの公表値です。最終選考で共通テストを受ける必要があるので、共通テストの準備と並行して進めることが前提になります。

対策のポイント

スポーツ自己推薦入試の準備チェック

  • 全国大会出場以上の成績を、主催団体の証明書で用意している
    学校の証明では受け付けられません。発行に時間がかかることもあるので早めに依頼します。
  • 評定平均3.5以上を満たしている
    現役生は2年生の終わりまでの成績が対象です。
  • 競技活動および学業に関する調査書①〜③を書き上げている
    すべて必須です。競技の経験と、大学で学びたいことをつなげて書きます。
  • 表やデータを読み取って、90分・1,000字で書く練習をしている
    2026年度のような資料読み取り型にも備えましょう。
  • 面接で、競技経験と学びたいことを自分の言葉で話せる
    書類に書いた内容を、具体例を交えて説明できるようにします。

スポーツ自己推薦入試のよくある質問

中学時代の全国大会出場は、出願資格になりますか?

なりません。対象は、高校在学中(3年生まで)の競技成績です。

英検などのスコアは必要ですか?

III群では、英語の検定試験のスコアの提出は求められていません。

入学したら、体育各部(運動部)に入らないといけませんか?

学部のよくある質問では、体育各部への入部は必須ではないとされています。

FIT入試など、ほかの大学の総合型選抜と併願できますか?

III群は他学部・他大学との併願が可能です。ただし、併願先の入試が「合格したら入学を確約する」ことを条件にしている場合は、その入試に合格した時点で入学先が決まります。FIT入試(最終合格発表は11月2日)もその一つなので、受験の順番を考えて計画しましょう。

スポーツサポート歴入試とも併願できますか?

併願はできますが、どちらも2次選考が11月14日のため、1次選考に両方合格した場合は、どちらか一方を選んで受験することになります。

FITAでできる対策

FITAは慶應義塾大学法学部のFIT入試の専門塾ですが、早稲田大学スポーツ科学部をはじめとする併願校の対策も、同じ料金で受けられます。講師は全員FIT入試の合格者で、調査書(競技活動と学業)の書き方から、資料を読んで書く小論文・面接の練習まで1対1で担当します。授業はすべてZoomで、部活動で忙しい人も全国から受講できます。

「競技の実績をどう書けばいいかわからない」という段階からでも大丈夫です。無料相談で、出願までの計画を一緒に立てましょう。

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出典・参考資料

この記事を書いた人

慶應FIT専門塾 FITA

FITA編集局

慶應義塾大学法学部のFIT入試に特化した専門塾 FITAの編集チームです。募集要項など大学の公式資料をもとに、FIT入試を突破した講師の知見を交えて、出願書類や二次試験の対策、併願の考え方まで、受験生と保護者の方に役立つ情報をお届けしています。

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